THAD JONES・MEL LEWIS
& The Jazz Orchestra
 
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By kuwagata


CONTENTS

お宝サド&メル DISC LINEUP開始⇒サド&メル Disc Lineup

・・・随時追加情報有り・・・

実に許せない行為 LASER LIGHT レーベル July/30/2000
DISCOGRAPHY [ECLIPSE] July/23/2000
サドジョーンズのスコア July/30/2000
Thad Jones & Mel Lewis Orchestra Personel List 1965〜1978 Sep/22/2000
Thad Jonse & Mel Lewis Orchestra Recording List 1965〜1978 Sep/22/2000
サド&メルオーケストラの足跡 Vol.Sep/22/2000
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サド&メル お宝情報局発信

<確認情報>

現存する最古のサド&メル映像が発掘される。

60年初頭から70年中期のアメリカでは当時評判になったジャズ、クラッシックアーティストにスポットを当てる30分の音楽TV番組が数多く制作されました。これらの番組で多くのスタイルはインタビューアーとの対話とスタジオ演奏の収録物です。

余談ですが日本でもオンエアーされていた代表的なバラエティトーク番組としてはエドサリバンショーが挙げられます。全盛期のフランクシナトラ、バディリッチオーケストラ(なんとバディがケントンオーケストラと同じレイアウトでノルウェイの森を演奏)等を当時中学生だった私は自宅の白黒TVで見ました。

今回発掘されたサド&メルの映像は”JAZZ CASUAL”と題された番組を20th Century Jazz Masterとして連続発売されているアメリカ版DVDシリーズ物の一作品です。

ジャズ評論家のラルフ グリーソンが番組途中で主要メンバーにインタビューするシーンも収録されています。

収録は1968年4月22日NYとなっています。

1968年と言えばサド&メルの代表的アルバムが立て続けに生み出されていた頃ですのでメンバーの豪華さは強力です。

Thad Jones Mel Lewis Roland Hanna Richard Davis
Jerome Richardson Jerry Dodgion Seldon Powell Eddie Daniels Pepper Adams
Snooky Young Richard Williams Randy Brecker Danny Moore
Bob Brookmeyer Garnett Brown Jimmy Knepper Benny Powell

収録曲

1.Just Blues
2.Thad Jones Introduction
3.St.Louis Blues
4.Interview With Thad, Mel, Section Leader
5.Kids Are Pretty People
6.Don't Get Sassy (時間的都合の為か冒頭の部分のみでフェイドアウト)

インタビューではどこか”お宅”な雰囲気が不気味なBob Brookmeyer、対照的にMelの子供ように明るい表情、バンドにとってマネージャー役でもあったThadの営業スマイルと流暢な語り口はとても新鮮です。

注)アメリカからの直輸入版ですが日本のDVD規格にも適応しています。
価格は3200円〜3800円で入手できます。
販売されているショップは一切特定できませんので粘り強くお探しください。

 By クワガタ武爺特派員 2003.11.17.記

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Thad Jones・Mel Lewis
& The Jazz Orchestra
再発CDショップ入手情報 03.03.12現在

この一年間でかなりの枚数のサド&メルアルバムが再発され店頭で見かけるようになりました。お探しになっていた方はお早めに入手されることをお勧めします。

〔国内盤〕

CONSUMMATION



サド&メル好きにとっていつまでも大切に持っていたいアルバムです。

CENTRAL PARK NORTH



サド&メルのスタジオ録音盤では最もロック色が強く出たアルバムです。

○ LIVE IN JAPAN



ソロがたっぷり聞けるこのサド&メルは壮絶です!

〔直輸入盤〕

JAZZ CASUAL



ウッディハーマン楽団と抱合せの為4曲のみ収録。残念ながらTV収録上ソロは非常に短い演奏内容です。サド&メル本来の特性からして持ち味は出しきれていません。かえってアンサンブル重視のハーマンが凄いと感じてしまいます。

BODY & SOUL



聴き応え十分の2枚組アルバムです。全盛期のメンバーは殆ど入れ替わりましたがバンドの晩年(1978)でありながら恐ろしい数のライブをこなしていた頃の録音だけあって精密機械のようなアンサンブルには鳥肌が立ちます。

TOUCH OF CLASS



1978録音 サド&メル後期ポーランドでのライブ盤。[BODY & SOUL]とほぼ同時期の作品です。当時東側でのライブ活動はかなり精力的だったようです。著作権が曖昧な共産圏ではかなりの海賊盤が作られたもようです。

○ IT ONLY HAPPENS EVERY TIME



当たり前のヴォーカル+フルバンではなく小粋なサドのアレンジが冴えに冴えたアルバムです。ヘレンメリル&ギルエバンスと並んでとても奥深さを感じるアルバムです。
 MONICA ZETTERLUND Vocal(サドのその後の人生を変えたと言われる運命的アルバム)

○ PRESENTING



同じタイトルの初期サド&メル物がありますがこれはJOE WILLIAMS の歌物アルバムです。
BASIE&WILLIAMSと比べてブルース色が強く出ているのが特徴です。サドの唄物アレンジの巧さはやはり職人技と言えるでしょう。

○ LIVE AT MONTMARTRE、COPENHAGEN

サド ジョーンズがデンマークに活動の拠点を移すきっかけとなったアルバム。現地のミュージシャンが集められて作られたLIVE盤(1978.5.)です。新曲、サド&メルナンバーの演奏クオリティも非常に高いです。尚この時はまだサド&メルオーケストラは存在しています。近頃「A Good Time Was Had By All 」として売られているアルバムはタイトル、ジャケットが違っていますが中身は同一ですのでご注意ください。

○ GREETING AND SALUTATIONS

サド&メル二人がジョンファディスを従えてスウェーデンに乗り込んで残したご機嫌なライブアルバム。さすがファディスの音は突き刺さります。このアルバムは再発されるたびにジャケットのデザインが変わります。重複してお買い求めのないようにお気をつけ下さい。

現在以上の10タイトルが店頭で見かけることが出来ました。

特に直輸入盤の発見には運 不運がありますので諦めずに探してみてください。

※ くどいようですがLASER LIGHT物は今も変わらず元気に並んでいました。Tohoho・・・

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朗報!

サド&メルファン待望の”CONSUMMATION”がCD化されました。

長年LASER LIGHTによって歪められてきたCONSUMMATIONが遂に正常な状態で陽の目を見ることになりました。過去にMOSIC レーベルから限定BOXでのみCD化されていましたが今回オリジナルジャケットの状態で再発されました。
現在日米同時にAMAZONにて取り扱いが開始されております。
今後日本盤が発売されるか不明なので欲しかった方はぜひこの機会に入手してください。

Thad Jones-Mel Lewis Jazz Orchestra
Blue Note - ASIN: B0000647MJ

CONSUMMATION (1970)

1.Dedicaton
2.It Only Happens Every Time
3.Tiptoe
4.A Child Is Born
5.Us
6.Ahunk Ahunk
7.Fingers
8.Consummation

Thad Jones:flugel horn
Jerome Richardson, Jerry Dodgion, Eddie Daniels,Billy Harper, Pepper Adams,Richie Kamuca :sax
Snooky Young,Danny Moore,Al Porcino, Marvin Stamm :trumpet
Eddie Bert,Jimmy Knepper,Bennie Powell,Cliff Heather :trombone
Jimmy Buffington,Earl Chapin,Dick Berg:French Horn Howard Johnson:Tuba
David Spinozza:guitar Roland Hanna:piano Richard Davis:bass Mel Lewis:drums.

このアルバムではサド&メルオーケストラがそれまで発表してきた豪快なバンドイメージを覆して繊細で味のある小粋な世界をじっくり聞かせてくれます。
サド&メル初レコーディングから約5年、バンドの円熟度は最高潮に達しています。
どちらかと言うとおとなしいイメージを持たれるアルバムですが、"Fingers"では打って変わって壮絶なドライブ感も味わえます。
18年前私が親になったその日、A面最後の曲(子供が生まれる)が脳裏から離れませんでした。

しかし今でもAMAZONで不良海賊盤が売られているのは解せないな〜


実に許せない行為 LASER LIGHT レーベル

巷で俗に言う海賊盤は多々ありますが、今回話題とするLASER LIGHTなるレーベルに関しては他の海賊盤と趣が異なり過去偉大な業績に関わった人々に対し不誠実極まりない状態なのです。
実はサド&メルページの最初に載せるものが「海賊盤について」なのはなんともつらいのですが、多くの被害者を出さない為にも少しでも早くと考えコラムします。LASER LIGHTで発売された幾つかのアルバムの中でもサド&メルに関しては特にひどく、今回はどういった状況なのかを検証したいと考えます。

その代表的なアルバム

Thad Jones & Mel Lewis Orchestra
LASER LIGHT 24656  1999 DELTA MUSIC GmbH、50226
Frechen Made in Germany
アルバムタイトル 1、The Groove Merchant
アルバムタイトル 2、The Second Race  
検証                               

 針音、 CDでありながらレコードの針音がしている。

    ※ 正規のマスターテープからCD化されていない証拠。市販のレコードからCD化している。

 
演奏時間、 レコードからマスターリングしている結果テンポ、楽器のピッチが不正確である。

   ※ 全ての曲が正規の物より遅く録音されている。30秒以上遅い曲もある。

 
曲目、 発売された二枚のアルバムを意味もなく一枚のアルバムに組み直している。
  
   ※ The Groove Merchant は[Central Park North] 全曲と[Consummation] 4曲の混ぜ合わせ

 
改ざん、 スタジオ録音盤でありながらライブの拍手が付け加えられている。

   ※ スタジオ録音盤Central Park Northの各曲終わりに拍手が挿入。

 
タイトル、 過去にLASER LIGHTで発売された同じ内容のCDをタイトル変更して再度発売している

     ※ DedicationからThe Groove Merchantへのタイトル変更

 
販売、 なぜか怪しげなCDショップではなく一流CD店に置かれている。

   ※ 秋葉原 石丸電気、銀座 HMV、山野楽器 本店CDフロア etc.

 
価格、 海賊盤にしては高めの価格設定。

   ※ 二枚組で2000円〜2600円で売られている

 
ジャケット、 かなり手の込んだいかにもマニアが欲しくなりそうなデザイン。

   ※ Box CDとなっており安っぽくはないが肝心の中身が見えない。

海賊盤とは
俗に言う海賊盤には二通りの制作方法があります。基本的にはコレクターズアイテムとされる物がそのターゲットとなります。代表的な海賊盤の形態はコンサート会場内の客席において隠し録りされた音源を編集してアルバムとして制作し、ある時期に枚数を限定して通販もしくは小店舗のみに流通させる方法です。一度出まわってしまうとその後姿は見せなくなります。なぜか大半がジャケットに白のみの紙に名前または写真だけを入れるといった幼稚な作りの為、一見して海賊盤である事は判り易くできています。不法ですがただ一概には良くないと一言では切り捨てられない面を持っており、不法ではありますが製作者の熱意、情熱を感じる物が多く、憎みきれない気持ちになってしまいます。しかしこれとは別に本来正規の形で制作されたアルバムをただコピーして販売する方法は全く元手がかかっていない分、形態も悪質でCDが一般的になった昨今、皮肉な事にレコードの時代より簡単に海賊盤が作れるようになりました。悪質である意味は本来の作り手と買い手を利用する前提に作られている点です。香港に行くと露店で山の様に売られているCDは違法コピーされた日本のポップスが大半で、日本で最新のアルバムが200円〜500円で売られています。問題は違法コピーされたCDは多くの欠陥を残したまま大量に作られ責任の所在も明らかにされない状態で本来のアルバムの変わりとして海賊盤が世の中に存在してしまう点です。

アルバムが世の中に存在するには
私は幾つかのフルバンのアルバムをリリースしています。アルバムを作る事は歴史の中に自分の足跡を残す事です。勿論そこに刻まれた音楽、演奏者には限りなく事実に基づいた誠実な形を守る事で歴史上に記録として存在する事が許されると考えます。明かな海賊盤でありながら、何故一流のCDショップで販売されているのかが疑問なのです。秋葉原 石丸電気、銀座 HMV、山野楽器 本店、見かけただけでもフルバン好きなら必ず通う場所に置かれています。一応メジャーと言われるショップではこういった海賊盤は扱わないのが常識ですが、一体どのような経路で入り込むのでしょうか。LASER LIGHTは以前アメリカの会社だったはずが現在はドイツ発売になっているのも甚だ謎です。

現在のサド&メルアルバムの扱われ方
現在までサド&メル、サドジョーンズ、メルルイス等のアルバムは私の把握している範囲49枚が発売されており、今だその半数しかCDとして再発されていません。今となってはサド&メルも過去の音楽であるのは変わりなく、コンテンポラリー的な扱いをされるのは仕方のないことです。これからも未発表のライブが発売される可能性はあり、我々が既に手にしている物と新規の物との判断基準は曲順や録音データーが頼りとなります。よって音源の版権が不明瞭になった素材が未発表ライブアルバムとして陽の目を浴びる結果に繋がります。アルバムとして発表する本人達の意向は今となっては判断出来ないこともあって不本意な物も発売されてしまうでしょう。正しい形の発表であれば大変貴重な文化的財産になりますが、非合法な物ほどデーターは不明瞭となり録音状態は劣悪な物であってもマニアが買えばいい的な扱いをされる結果になるのではないかと推察します。毎月発売されるおびただしい量の再発物の中で外盤を紹介するのは限られており、過去発売されたタイトルとは異なるアルバムが何の音沙汰もなく突如店頭に置かれていればよく調べもせず買いたい衝動に駆られるのが愛好家の心理です。
サド&メルはかなりの曲がライブ盤で重複して発売されており、その曲の録音データーは曲目と同様、自分が所有しているか否かの判断基準となります。また貴重な資料として愛好家の研究材料となります。CDショップに当然少数しか置かれない海外盤は雑誌などで情報が載ったときには既に売り切れになってしまう為、見つけたら買わねばならぬファン心理も粗悪海賊盤の氾濫に拍車をかけています。

勝手な曲順って何?
違うアルバムを併せて一枚のアルバムを作り上げてしまう海賊盤の根拠はなんでしょうか。根拠など微塵もないのは明白でありますが、一枚のアルバムを制作するにあたり曲順を決める作業は録音と同様、大変な拘りと意味を考えて並べます。アルバムのカラーや聞き手のイマジネーションを左右してしまう事なので慎重な作業となります。サド&メル本人達が健在であれば海賊盤に対し裁判をする事で事実が明らかになるでしょうが、今となっては貴重な財産が好き放題いじられてゆくのを只見ているしかないのでしょうか。

今後の不安
インターネットの時代に突入して欲しい物が居ながらにして簡単に手に入るようになり、中身を確認し吟味して買うことは不可能な状況へ変化することでしょう。この世界的な流通経路の大変革を悪用する商売は必ずこの先、多くの被害が出ることは必至です。たぶん今回、私が問題にしているLASER LIGHT盤も今後のネットビジネス社会を見越した詐欺商法の一端ではないでしょうか。愛好家は格好の餌食にならざる得ないのです。
                                                         2000.7.30.

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ECLIPSE

私が一番好きなBig Band Jazz Albumの一枚です。偶然、駒沢大学の傍のショップで発見しました。

Side 1
TIME
1 BASICALLY YOURS 5:38
2 QUE PASA BOSSA 6:26
3 TO YOU 4:10
4 SNICKER DOODLE 4:13

Side 2
1 I CANT GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE 5:35
2 HONKY PANK 3:20
3 EVERESSENCE 6:17
4 THIS BASS WAS MADE FOR WALKING 4:31

Sep 17, 1979 - Sep 18, 1979 (recording)

STORYVILL SLP-4089

PERSONEL
Thad Jones Trumpet
Horace Parlan Piano
Ed Thigpen Drums
Tim Hagans Trumpet
Richard Boone Trombone
Jan Glaesel Trumpet
Mike Hove Reeds (Multiple)
Bent Jaedig Reeds (Multiple)
Ture Larsen Trombone
Jesper Lundgaard Bass
Niels Neergaard Trombone
Ole Nielsen Reeds (Multiple)
Jorgen Nilsson Reeds (Multiple)
Egon Petersen Trumpet
Sahib Shihab Reeds (Multiple)
Bjarne Thanning Trombone
Lars Togeby Trumpet
Erik Tschentscher Trumpet
Axel Windfel Trombone



サド&メルの名前が今も新聞に載るのは嬉しい事ですが、しかし残念な記事です。2000.7.23.

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サドジョーンズのスコア

この写真をクリック!


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Thad Jones・Mel Lewis
& The Jazz Orchestra
Personel List
1965〜1978

私が所有しているアルバムのディスクライナーから並べたので記載されている以上のメンバーがいると思われます。記載洩れに気付かれた方は御連絡下さい。 尚、正式なサド&メルオーケストラとして演奏旅行先でのライブ盤とヴィレッジヴァンガードのライブ盤及びスタジオ録音盤に限って記載しました。しかし私が思っていた倍以上のメンバーが参加していたのには驚きました。

Trumpet

Trombone

Sax
Al Porcino Bennie Powell Ashley Fannell
Bill Berry Billy Campbell Billy Harper
Cecil Bridgewater Bobby Brookmeyer Charles Davis
Danny Moore Cliff Heather Dick Oattes
Danny Stiles Clifford Adams Ed Xiques
Earl Gardner Dave Taylor Eddie Daniels
Frank Gordon Dick Bienenfeld Frank Foster
Irv Stoker Douglas Purviance Gregory Herbert
Jeff Davis Earl Mclntyre Jerome Richardson
Jim Bossy Eddie Bert Jerry Dodgion
Jimmy Nottingham Garnett Brown Joe Farrell
Jon Faddis Jack Rains Joe Henderson
Larry Moses Janice Robinson Joe Temperly
Lew Soloff Jimmy Cleveland Larry Schneider
Lynn Nicholson Jimmy Knepper Lou Marini
Marvin Stamm John Mosca Pepper Adams
Richard Williams Lilly Bienenfield Rich Perry
Ron Tooley Lu Robertson Richie Kamuca
Simo Salminen Quentin Jackson Robert Rockwell
Sinclair Acey Tom McIntosh Ron Bridgewater
Snooky Young J.J.Johnson Steve Coleman
Stephen Furtado
Thad Jones
Virgil Jones
Waymon Reed
Randy Brecker

Piano

Guitar
Hank Jones Barry Finnerty
Harold Danko Barry Galbraith
Jim McNeely David Spinozza
Roland Hanna Sam Brown
Walter Norris Sam Herman

Bass

Horn
Bob Bowman Dick Berg
George Mraz Earl Chapin
Jesper Lundgaard Jim Buffington
Rasan Mfalme Julius Watkins
Richard Davis Peter Gordon
Rufus Reid Ray Alonge
Steave Gilmore

Drums

Tuba
Mel Lewis Howard Johnson
Herb Lovelle Don Butterfield

Vocal

Percussion
Dee Dee Bridgewater Leonard Gibbs
Joe Williams
Manuel De Sica
Ruth Brown
Monica Zetterlund


Featuring

JIMMY SMITH(Organ)
RHODA SCOTT(Organ)


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Thad Jones・Mel Lewis
& The Jazz Orchestra
Recording List
1965〜1978

このリストもPERSONEL同様、所有している範囲でのリストアップです。曲目の洩れ等まだあるような気がしますのでお気付きになられた方はどうか御連絡下さい。

オーケストラ曲目

A B C Blues Little Pixie(?)
A Child Is Born Little Rascal On A Rock
A Good Time Was Had By All Living For The City
Ahunk Ahunk Love And Harmony
All My Yesterdays Love To One Is One To Love
Lover Man
Now That She's Away
Ambiance Mach II
And I Love You So Mean What You Say
A'That's Freedom Meetin' Place
Bacha Feelin' Morinin' Reverend
Back Bone Once Around
Bible Story Only For Now
Polka Dots & Moonbeams
Big Dipper Quiet Lady
Blues In A Minute Quietude
Body And Soul R And R
Cecilia Is Love Rhoda Map
Central Partk North Samba Con Get Chu
Charlotte's Waltz Say It Softly
Cherry Juice Second Race
Come Sunday St.Louis Blues
Consummation Summary
Dedicaton Take A Ladder
Don't Ever Leave Me Tanikka
Don't Git Sassy Thank You
Don't You Worry 'bout A Thing That's Freedom
Fingers The Farewell
First Jazz Suite The Great One
 1).Brasserie The Groove Merchant
 2).Father The Summary
 3).Sing The Tntimacy Of The Blues
 4).Ballade The Waltz You Swang For Me
 5).For Life Three In One
For The Love Of Money Tip-Toe
Forever Lasting Toledo By Candlelight
Greetings And Salutations
Giant Steps
Tow Away Zone
I Love You Us
Jive Samba
Japan Suite
1).Shitsu-mon(The Question)
2).Tan-Kyu(The Search)
Walkin About
Kids Are Pretty People Willow Weep For Me
61st And Richard (Rich'It) Yours And Mine
Sophisticatid Lady Willow Tree
Hawaii Baranced Scales=Justice

歌伴奏曲目

Be Anything (But Be Mine)
Blacck Coffee
Bye, Bye Blackbird
Charlotte's Waltz
Evil Man Blues
Fine Brown Frame
Gee Baby, Ain't I Good To You
Get Out Of My Life
Hallelujah I Love Her So
Happy Again
He Was Too Good To Me
How Sweet It Is (To Be Loved By You)
I'm Gonna Move To The Outskirts Of Town
It Don't Mean A Thing
It Only Happens Every Time
Keep Your Hand On Your Heart
Long Daddy Green
Night Time Is The Right Time
Nobody Knows The Way I Feel This Morning
Silhouette
Smack Dab In The Middle
Sonny Boy
The Second Time Around
Trouble In Mind
Woman's Got Soul
Yes Sir, That's My Baby
You Won't Let Me Go
The Grvoove Merchant

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サド&メルオーケストラの足跡 Vol.

カウントベイシー楽団の変化
サドジョーンズが自分の楽団を持つことになった経緯
オーケストラ発足に至るまでの状況とサドジョーンズのコンセプト
リハーサルバンドの宿命そしてサドジョーンズは欧州へ
再発アルバムの現状と海賊盤の弊害
後記




今年8月、斑尾ジャズで久しぶりの来日を果したカウントベイシー楽団の放送を聞いて今でも相変わらず壮絶なドライブ感を保持している事に思わず息が詰まりそうになるのを感じました。顔ぶれを見ると白人と黒人が並び凄まじいばかりのライブ感を創りだしていました。
2年程前、私がPAミキサーで同行することができたエリントンオーケストラの来日ツアーでも同様の光景を目の当りにしました。ツアーの期間中、私の目には黒人のメンバーよりも白人メンバーの方がエリントンオーケストラで演奏出来る楽しさを十分に味わっているのが伝わってきました。

今では当たり前の光景ですがアメリカの長いビッグバンドの歴史においてそれまで白人、黒人ビッグバンドの区別がはっきりとしていた常識を覆したのはギルエヴァンスオーケストラやクインシー楽団そしてサド&メルオーケストラだったと今更ながら思い出します。


斑尾でのカウントベイシーOrch.の模様 2000.8.(photo by sinochan)

アメリカの黒人ビッグバンドのカウントベイシー楽団に在籍していた花形トランペッターのサドジョーンズと白人ビッグバンドスタンケントン楽団の名ドラマーでありニューヨークで若手ミュージシャンの面倒をよく見ていたメルルイスが出会うのは奇蹟に近い可能性と十分な必然性があったのではないかと推測できます。
この2人は60年代デトロイトにある"グレイストーン・ボールルーム"で出会い、記事によるとここで「いつの日か共にバンドを作ろうと約束したのだった」とあります。

当時有名スター的ソロイストの交流は表面上、白人黒人の壁はそう高くはなかったでしょうが、お互いが違うフルバンのメンバーとなると極端な団体活動としてのみの行動範囲となってしまい、純粋に人種の垣根を越えた自由な活動をする場所や機会を作り出すには多くの弊害が存在したと思われます。

少しこの当時より古い映画ですがアルジョルスン物語、アメリカ交響楽、コットンクラブ、ラウンドミッドナイトを見ることでジャズ音楽にまつわる白人国家アメリカが持つ悲しむべき人種差別の歴史を垣間見ることができます。そしてそこに白人達が持つ人種的優越感とジャズに対する音楽的劣等感が交錯する光景が浮かび上がってきます。
こうした人種差別の歴史は大リーグ野球やジャズの歴史でもあるのは異論の余地は無いと思います。


カウントベイシー楽団の変化

ベイシーはルーレットに1950年代後半から1960年代前半までの6年間に約30枚のアルバムを残していますが、その中に自分の楽団の中から次世代のアレンジャーを育成する意味も含めて3枚のプレイングコンポーザーによるオリジナルアルバムを発表しています。
本来であればこの中に当然サドジョーンズの名があるはずでしたが、当時絶大な人気のあったニールヘフティーのサウンドを踏襲したフランクフォスターの「EASIN' IT」、かつてベイシー楽団に在籍したクインシージョーンズによるベイシーポップ路線「ONE MORE TIME」、独自の音楽の集大成として力作を残したベニーカーターの「KANSAS CITY SUITE」の各作品とは対照的にベイシーサウンドからは大きくかけ離れた表現方法をとったサドジョーンズの譜面はお蔵入りとなってしまった経緯があったと伝えられています。

一説に譜面が難しすぎるのでボツになったといった話も聞きますが旧ベイシー楽団から多数参加しているサド&メルオーケストラのメンバーを見ればその話は眉唾でしょう。むしろサドが考えたアンサンブルの新たな手法をベイシーが理解できなかったのではないかとされています。ただしベイシーはむしろ作品をボツにしたお詫びにサドに対して新たなバンドを作ることを示峻したと伝えられています。

サド ジョーンズがBASIE BANDの為に書いたとされる曲目
(Sonny Lester の資料による)

<BIG DIPPER>
<LOWDOWN>
<ONCE ARROUND>
この曲だけはリハーサルすらされなかった模様です
<All MY YESTERDAYS>
<LITTLE PIXIE>
2回目のライブ録音盤からは"?"が付く
<BACKBORN>
<A-THAT'S FREEDOM>
<A-THAT'S FREEDOM>の"A"の意味がお分かりの方は相当なベイシー/サド&メルファンですね!
<THE SECOND RACE>
以上のちょうどLP一枚分の作品がリハーサルの結果、ベイシーには取り上げられなかったとサド&メルの記録に残されています。作品の量と質から判断してベイシーがクインシーやフォスターと同様にサドにオリジナルアレンジを委嘱したことは事実のようです。その後サド&メルの中心的な作品となったこの8曲を考えるとサドの落胆は想像を絶します。しかしその渾身の作品を擁したサド&メルオーケストラが発足から1975年までの間ダウンビート誌に於いて常にトップの座を維持するとはベイシーにとって皮肉な結果としか言いようがありません。
一方ルーレットからフランクシナトラが立ち上げた新興レーベルREPRISEへ移籍したベイシーオーケストラはチコ オファレル(ラテン系のアレンジャー)等によるポップ調のアレンジを録音しています。儚くもベイシーオーケストラ人気低迷期の到来となりました。
ある意味で運命の分かれ道がここにあったのです。
視野を広げてみれば両者共にまさに時代の流れ(ROCKの台頭〜BIG BAND JAZZ の衰退)に翻弄されたとも言えます。

EASIN' IT

ONE MORE TIME

KANSAS CITY SUITE



サドジョーンズが自分の楽団を持つことになった経緯


○ ベイシー楽団のアレンジャーとしての挫折。ベイシーから新バンド設立の助言

○ 当時ベイシー楽団が契約していたルーレットからアプリーズへの移行に伴いの花形アレンジャー、ニールヘフティが去る。その後大挙して同僚のメンバー達の脱退。

○ 既存の老舗ビッグバンドの体質では受け入れ切れない型破りな新時代のミュージシャン達の台頭。(Bob Brookmeyer、Garnett Brown etc)

○ ヒットする音楽がジャズからポップスに移行しはじめた為に有名白人ビッグバンドが挙ってポップス路線への転換を図った。

○ スタープレイヤーを大量に擁しオリジナリティー溢れる曲とアレンジで大人気となったベイシー楽団出身クインシージョーンズの大成功にサド ジョーンズは大きな刺激を受けた。

1965年クインシーはサド&メル発足直前に数々の功績を評価されてマーキュリーレコードの副社長に就任している。以降も次々と野心的なアルバムを発表している。特筆すべきクインシーの手腕はメンバーを集める際に白人黒人の区別無く全てのセクションに適材適所を徹底した事であろう。当時名を冠するバンドの常識では到底考えられない発想であった。1961年12月に作られた<QUINTESSENCE>ではサド ジョーンズも当時のベイシーオーケストラのトランペットセクッション全員で参加している。この時の経験はサド&メルオーケストラを立ち上げる時の大きなヒントになったと考えられる。


オーケストラ発足に至るまでの状況とサド ジョーンズのコンセプト

○ ベイシー楽団に在籍しているか、かつての同僚で退団したミュージシャンにサドジョーンズが参加を求めた。

○ ニューヨークではビッグバンドはやりたくても活動の基盤を様々な分野でのソリスト、スタジオワーク、ブロードウェイのオーケストラ演奏としている裕福なミュージシャンが大勢居た。言い換えれば長い旅が当然である有名ツアーバンドには参加することができないので月曜日だけ許される一時の夢に飛び付いたのである。サド&メルオーケストラ初期はサブネームにマンディナイトを持っていた。Monday Nightがフルバンのライブを意味する先駆けとなったのがTHAD JONES・MEL LEWIS ORCHESTRAである。

○ ホームグラウンドとなったライブハウス ヴィレッジバンガードのオーナーはニューヨークに住む若手クラッシック演奏家やオペラ歌手、新進の画家に至る多くのアーティストに対して援助することが出来る大変リッチな人物であった。発足当時のサド&メルオーケストラに対して営業を度外視して場所を提供している。今もドリンク、チャージを含めて2000円程度なのはこの時からの決め事のようです。最高の贅沢を許されたアルバム「New Life」はヴィレッジバンガードオーナーMax Gordon氏のディレクトによるものでした。
(但しライブ一晩で一人のギャラは今もなお17$と決められており往復のタクシー代とビール2杯でギャラは消えてしまう)

○ スヌーキーヤング、ハンクジョーンズ、リチャードデイビス、ジミーネッパー、ジミークリーブランド、フィルウッズ、フランクフォスター、ジェリーダジオン、ジェロームリチャードソン、ペッパーアダムス等の凄腕ミュージシャンがこぞって参加した。

○ ニューヨークで無名ではあるが将来有望な若手ミュージシャンをメルルイスが多数擁していた。

○ オーケストラのコンセプトが先ずポップでありフリーで斬新なバンドスタイルを保持し続けることを明確にした上で、バンドの一員としてだけではなくメンバー自ら作編曲した作品を発表する場として提供した。(Bob Brookmeyerを筆頭に前衛的なアレンジを具体化することができた)

○ クインシー楽団と同様お互い尊敬し合う白人プレイヤーと黒人プレイヤーが共に同席する事が出来る。しかも20歳近い年齢差に互いが刺激しあう好結果が生まれた。

○カウントベイシー楽団の低迷、クインシー楽団の転換期(ホーンセクッションの約7割はサド&メルと重複しています)、数ある白人系BIG BANDの不調もサド&メルの成功に一役買ったと言われています。

以上情報から考えられる限りを列記してみました。




赤い星印がヴィレッジバンガードのある場所です (Thank You for Ro-Ta)

リハーサルバンドの宿命 そしてサドジョーンズは欧州へ

LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD

CONSUMMATION

PRESENTING

ニューヨークにおいてリハーサルバンドの形態を最初に具体化し成功したのはサド&メルオーケストラでした。サド&メルオーケストラ発足から30年以上経った現在、むしろこの形態がフルサイズのビッグバンドを維持して行くには経済的な諸条件から常識となった感があります。しかし理想的と思えたこのリハーサルオーケストラの形態もファンの要求から自ら窮地に追い込む結末へ歩む事になります。

世界的な知名度を持つことは即ち既存のバンドと同様の活動を余儀なくされる事になり、参加メンバーは週一回の気楽なクラブ活動といった環境から変化しなくてはならない現実に自ずと新陳代謝を求められてゆきます。
当初のバンド発足スタイルから人気バンドのツアースタイルに移行する事でメンバーの顔ぶれは一新する結果となってしまいました。
これはサド&メルオーケストラとしておそらく最後のライブアルバム「ONE MORE TIME
1978PolJazzZ-SX-0697のメンバーリストを見ればおおよそ納得出来るでしょう。    
このアルバムには両リーダー以外に発足当時のメンバーは一人も残っていません。それまで過去10年間の活動はスタジオ録音とライブ録音を繰り返す理想的なスタイルを確立していましたがサド&メルバンド後期の約2年間は「With Rhoda Scott」と「GIANT STEPS」2枚の企画物のスタジオ録音盤以外は全てライブ盤のみが残されています。(この多くはツアー先での放送用録音が各地の放送局に残されておりメルルイスジャズオーケストラに再編後発売されています)

Suite For Pops

New Life

Potpourri

1975年以降サド&メルオーケストラは度重なる海外公演によってアメリカ以外でのライブ盤が多数存在しています。多くのジャズ批評家から絶賛されたA&Mでの2枚のレコーディングセッションでサドジョーンズはスタジオ録音による理想の到達点を見てしまったのではないでしょうか。彼なりの究極の贅沢をこの2枚のアルバムで味わっているようです。「Suite For Pops」1976 A&M D32Y3821及びスタジオ録音にて最も完成度を極めた「NewLife」1978A&M D32Y3822を期に以降はサド以外の作品が増える傾向にあります。
この時点でサドジョーンズはレコーディングで声を掛けたいスタジオ系ミュージシャンと現実のツアーミュージシャンとのギャップを感じてしまったのかも知れません。(事実「NEW LIFE」や「SUITE FOR POPS」では曲によって大胆なメンバーの入替えを行っています)このようなサドジョーンズ自身の行き詰まりの答えとしてかねてから交流があったヨーロッパに移り、デンマークに活動の本拠を置きビッグバンドの原点に立ち戻ったアルバム「ECLIPSE」を制作しています。当時このオーケストラの活動を詳細に解説した文献は殆どないのは大変残念ですが、まさにサドジョーンズの為に編成されたスペシャルオーケストラであったと考えられます。この恵まれた環境とサドジョーンズの方向性が合致した成果が「ECLIPSE」だったのでしょう。
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このアルバム全編にヨーロッパ各地から参加したメンバーのサドジョーンズへの思い入れと全曲に貫かれている緊張感に思わず身震いがするほどです。しかもメンバーにかつてベイシーバンドに在籍したことのあるリチャードブーンを招き入れ彼のカラーを上手く押し出すことで実にリラックスしたサウンドに仕上る成果をあげています。
この「ECLIPSE」は私の最も好きなビッグバンドアルバムとして愛聴しています。

サドジョーンズは85年ベイシーの亡き後、ベイシー楽団の後任リーダーとして帰米していますが残念な事に新たなアルバムを制作することもなく1年弱の短い活動の後、健康上の理由から再びデンマークに戻ります。
残念ながら1986年にガンで他界しています。
この時期の記録として幸運にも日本でのカウントベイシー来日時の指揮者として最晩年のサドジョーンズの姿をレーザーディスクにて見ることが出来ます。


再発アルバムの現状と海賊盤の弊害

Live In Tokyo

CENTRAL PARK NORTH

Basle,1969

最近になってエクリプス以降デンマーク時代のサドジョーンズオーケストラのライブアルバムが発売されました。やはり今でもあるところにはあるのですね。
日本でのライブアルバム「Live In Tokyo」
1974 も最近再発されましたが、実はこのアルバムには未収録のテイクが存在しておりデビューしたばかりのディディブリッジウォーターによる初々しい歌声の「Bye Bye Blackbird」、そして「Quietude」、「Don't Ever Leave Me」、「A'That's Freedom」、「Fingers」がサド&メル本来の熱気のある演奏を繰り広げています。録音状態もすこぶる良好でした。メーカーはただ再発するだけでなく可能な限り当時の詳細なデータを再発に際して確かめる努力をして欲しいものです。

サド&メルオーケストラがメルルイスオーケストラに再編されてから20年以上経った現在でありながら今だにサド&メルのライブアルバムが新たに発掘されている状況は例え海賊盤であったとしても愛好家の我々にとって研究材料としては貴重ですが演奏、録音状態が著しく悪いものが混在する事になり、しかも正規ルートで再発されるべきアルバムの殆どが廃盤の憂き目に遭っているため、例え発売されても残念ながら怪しげな代物が巷に蔓延るなど一般愛好家にとっては手放しで喜ぶ事ができないのも現状です。
もしサド&メル両者が存命であったとしたら演奏水準は問題なくても録音状態があまりにも芳しくない「Basle、1969」等は陽の目を見なかったであろうと思われます。

今後私が再発を希望するアルバムはライブ盤でありながらも驚異的な演奏水準と録音状態を有しているサド&メルオーケストラ最晩年に録音された2枚組アルバム「Body And Soul」
West Wind 2047 1978を強く望みます。
これは放送局による一発録音物ではなく完璧な状態でマルチレコーディングされていると思われます。ミックスダウンの素晴らしさも含めて違いなく最上のサド&メルのライブを満喫することが出来るアルバムです。是非サド&メルファンの方には聞いて頂きたいお勧めのアルバムです。


補筆

サド&メルオーケストラの譜面を実際に演奏した方は良くご承知と思いますが、ホーンセクションにはかなり細かくミュートの指定が書かれています。例えばLittle Pixie ?の場合ミュートを外して2小節で打ち込みが入る部分ではPAやレコーディングの場合、特性上マイクは耳で聞える以上に過度に反応してしまいます。ミュート状態で、ほどよいバランスのまま放置しておくとミュートを外した途端、ソフトトゥッティがffになってしまいます。よってこの部分では音楽的なバランスの為に各ホーンセクションの音量を再調整しなければなりません。つまり演奏中ミュート使用の有無の部分で音が出てからではもはや手遅れとなってしまうのです。

現実として私が(特に学バンでサド&メルの曲を演奏する際)PAを担当すると特にこのミュートの問題が付きまとって頭が痛くなります。オペレート上なにもしないのが一つの解決策なのですが、しかし多くの場合は聞えては来なく、調整せざる得ないのが現状です。
また同様の現象として「61st And Richard (Rich'It)
」ではサックスのフルート、クラリネットへの持ち替えも同じことが起ります。サックスセクション全員がマイクにかなり近づき大きな音量で吹くことが可能であればマイクの音量は変化させずにすみますが、殆ど不可能なのが現実です。
この根本的な原因はドラムがブラシにて音量調整しているのに対してベースシストがかなりの音量でアンプを鳴らしている為にアンサンブル全てがかき消されている状態のためです。(フォルテッシモやトゥッティ時でベースが聞えてしまってはもはや手の施し様も無い訳です)ただし本家サド&メルのライブ盤を聞いてもこの状態が起っているのが随所に見受けられるのは多少譜面上にも問題があるのかも知れません。

ここで一つの資料をお見せしたいと思います。これはサド&メルオーケストラのレコーディングトラックキューです。各セクションが入るタイミングと音量状態、そしてミュートの有無を細かく記入してあるものです。レコーディングしその後トラックダウンをする時にこれを頼りにエンジニアは曲を再構築します。見てお分かりになると思いますが、それぞれのパートがバラバラに録音されています。この状態になっていることで再構築することが出来るわけです。特にミュートの使用時とOpen(トゥッティ)時が明記されている部分に注目して下さい。


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先に書きました「Body And Soul」のミックスダウンの素晴らしさとはこの点を書きました。多くのサド&メルライブ盤は現状として結果が良ければ録音状態がどうであってもその後 勝手に世に出て来るのが実態ですが、このアルバムはライブアルバムとして発売する事を前提に録られていることが注目点です。発売を前提でライブアルバムを制作しようとした場合、一回ではまず不可能です。何日か同じ曲を何度も録り続けた事でしょう。リハーサルをやりたがらないミュージシャンになるべく多くの曲を録音のバランス取りの為にリハーサルで演奏してもらうことを頼み込んだに違いないと思います。このアルバムを聞くと録音を担当したレコーディングエンジニアの苦労と情熱に私は感動を覚えます。

このようなアルバムの聞き方があるって面白いですか?私の職業癖かも知れませんが、貴重な遺産をバラバラに解して謎を覗き見るって、実は違う側面を知る事が出来て私なりには勉強になると思っています。

イヤー・・・サド&メルって面白いですね!


※ 問題のレーザーライトのアルバムジャケットをお見せします。以下の物には十分に注意して下さい。
買ってからびっくりするか、何も感じないかは各個人の問題かも知れませんが・・・



後記 

思うこと 1
サド&メルオーケストラが広く支持された理由はコンボスタイルとビッグバンドスタイル両方の醍醐味を併せ持つベイシーサウンドをより進化させて、ふんだんにフリージャズ的要素を取り入れたことをバンドのカラーとして明確に聴衆にアプローチすることが出来たからに他ならないでしょう。サド&メルが誕生してから現在に至るまでに生まれた数多くのリハーサルビッグバンドに多大な影響を与えた功績を考えるとフルバンファンとして感謝の思いで胸がいっぱいになります。せめてビレッジバンガードオーケストラが来日公演をしてくれることを願う私です。

思うこと 2
実際CD再発の現状は、海外のジャズCD関係のホームページ上に書かれてあっても入手するのはかなり難しい状態です。(7〜8年前のリリース物は、もはやカタログ上にあっても在庫無しのまま放置されている事が多くあります)また国内の輸入ショップでは各店1〜2枚程度しか入荷しない為、情報が流れた時点で在庫切れ、または再入荷の見こみ無しの返答がほとんどです。国内発売盤は数枚を除いて壊滅状態です。
今この便利なネット時代に対応して再発要望に関するデータを収集する機関が有っても良いのではないかと思います。レコード会社は再発は儲かると語っているらしいのですが、それは版権の使用料を払うだけでレコーディング経費が要らずにそれなりの販売量が過去売れた実績から見込めるといった一挙両得だからでしょう。つまりは楽して儲かる訳です。しかし、過去に発売された夥しい量のアルバムをファンの好みに合わせて再発して行くのは至難の技でしょう。
レーザーライトの例は今後、ネット社会における詐欺商法の予兆と思われます。このようなふざけた物であっても世界的規模で販売すれば商売として成り立つ証明を見事に現しているのです。このような事態が多発し蔓延する前に可能な限り日本のメジャーから発売して欲しいと思います。それはやはり日本はジャズ後進国であってもジャズを愛する事にかけてはけっして何処の国にも引けを取らない良識を持っていると信じていたいからです。その良識の証明として日本からサド&メルに関する全てのアルバムが正規の形で発売されたとしたら世界に誇れる事ではないでしょうか。(でも、きっと夢物語ですね)
また偏った状況ではありますがネット音楽配信がもっと広く認知され、各ジャンルのデータが充実するのであればこれも期待したいですね。




サド&メル ページを御覧頂いた皆様への御願い


未だ全てのサド&メルアルバムを所有していないので文献から得られる情報が乏しく詳細な分析が出来ないまま初稿を立ち上げました。ぺージ内の間違った記述や資料、私が知り得ないであろう情報等ありましたらどうか御一報頂ければ幸いです。また当文章に関してのご意見、ご感想等をお待ちしております。
クワガタ武爺


今回、サド&メルオーケストラの足跡に関して明治大学ビッグサウンズソサエティーオーケストラOB 井上太郎氏から多大なるご助言と資料提供を頂きました。


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