Thad Jones・Mel Lewis & The Jazz Orchestra
DISC LINEUP Vol.13


Live In Munich
ライブインミュンヘン
Featuring
Recorded Data
1976.9.9.
Recorded Place
ミュンヘン・ドミシルクラブ
First Sale
1977
Distribution
A&R Horizon
LP/CD/LD/VHS/DVD
LP
                            GP3520


A1 MACH 2 8:21
A2 A' THAT'S FREEDOM 8:57
A3 MORNIN' REVEREND 5:35
B1 COME SUNDAY 5:10
B2 CENTRAL PARK NORTH 16:15

Trumpet
Tromborn
Woodwind
Rhythm Section
                                         
Thad Jones
John Mosca
Jerry Dodgion
Mel Lewis
Al Porcino
Billy Campbell
Eddie Xiques
Harold Danko
Lynn Schneider
Earl McIntire
Gregory Herbert
Bob Bowman
Earl Gardner
Clifford Adams
Larry Schneider
Frank Gordon
Pepper Adams

一言…二言…それほど熱いアルバムです。

サド&メル楽団が約12年の活動中4回の大きな海外演奏旅行を行っています。
その3回目のツアー中に録音され正式に発売されたアルバムです。
西ドイツの有名クラブ"ドミシル"のライブ盤です。尚このツアーでは日本にも来日(3回目)しております。

録音を聞くと会場の広さはほぼサド&メルのホームグランドであるヴィレッヂバンヴァードと同じくらいだと思われます。
サド&メル楽団は1975年から漸くメジャーレーベルと手を結ぶ事ができSOLID STATE時代(1966〜1970)を彷彿とする録音盤を残す事が出来ました。
このアルバムもライブでありながらメジャーならではの自然な収録方法がとられているので大変聞き易いアルバムです。
但し完全な専属契約ではなかったらしくこのアルバムが録音された76年に"バークレー"からパリで活躍する黒人女性オルガン奏者との共演盤<With Rhoda Scott>を制作しています。

このアルバムはスタジオ盤にしか収録されていなかったナンバーが2曲含まれているのが興味深いです。
特に冒頭で演奏されている"MACH 2"は先に記したRhoda Scottのオリジナル曲をスタジオ盤に比べて圧倒的な速さとドライブ感で演奏しています。
Jerry Dodgionのソプラノサックスによるソロ、そしてサド&メル楽団には僅かな期間しか在籍しなかったピアニストのHarold Dankoのソロが聞かれます。
この"MACH 2は"サド&メル楽団のナンバーとしてはあまり有名な位置にある曲ではありませんがこの曲が持っている抜群の疾走感は当時多くの学生バンドを魅了した"Cherry Juce"と並び難曲の一つとされていました。
サド&メルを多く手掛けていた学生バンドでは独協大学の快演が記憶に残っています。

そしてこのアルバムの最大の魅力はサド&メル楽団5作目にあたるタイトル曲"Central Park North"です。
数多いライブアルバムにもなかなか収録されなかった理由はやはり演奏の難しさにあったと思います。
1969年スタジオ盤のアルバム収録でさえ5月に一度録音されていますが仕上がりに問題があったのでしょう再度同年6月に3回録音されています。
ここに収録されている"Central Park North"はスタジオ盤には出し切れなかったライブならではの圧倒的なドライブ感と完璧な演奏があります。
Jerry Dodgionのソプラノサックスが当時のサイケデリック調なソロを聞かせた後メルの非常に珍しいロングソロが聞かれます。
サド&メル楽団を解散後メルは言葉を選ぶことなく「ロックは大嫌い」としてサド&メル時代に残した一連のブーガルー系の演奏をメルルイスオーケストラでは封印しています。
そのメルにソロを演奏させてしまうサドって本当に凄い人なんですね。
もしかしたらメルはそれほどサドが好きだったのかもしれません。

数多いライブ盤の中でも瞬きも出来ないくらい壮絶なブラス陣のトゥッティを味わえるのはこのアルバムが最高でしょう。

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