Thad Jones・Mel Lewis & The Jazz Orchestra
DISC LINEUP Vol.5



CENTRAL PARK NORTH
セントラル パーク ノース
Featuring
Recorded Data
1969.6.17&18
Recorded Place
A&R Studio NYC
First Sale
1969
Distribution
Solid State
LP/CD/LD/VHS/DVD
LP/CD
     LP SS-18058
CD TOCJ-5419



A1 TOW AWAY ZONE 4:29
A2 QUIETUDE 4:05
A3 JIVE SAMBA 8:54
B1 THE GROOVE MERCHANT 5:11
B2 BIG DIPPER 5:53
B3 CENTRAL PARK NORTH 9:17

Trumpet
Tromborn
Reeds
Rhythm Section
                                         
Thad Jones
Eddie Bert
Jerome Richardson
Mel Lewis
Snooky Young
Jimmy Knepper
Jerry Dodgion
Roland Hanna
Jimmy Nottengham
Bennie Powell
Eddie Daniels
Barry Galbraith
Danny Moore
Chiff Heather
Joe Farrelle
Sam Brown
Richard Williams
Joe Temperly
Richard Davis


このアルバムはサド ジョーンズが最も得意とするファンク、ロックビートのアレンジを強烈に前面に打ち出した渾身の一作です。
サド&メルのスタジオ作品としては66年録音の<PRESENTING>以来のアルバムとなります。スタジオ2作目であるセントラルパークノースにおいて多くのフルバンファンを確実に掴むことに成功したアルバムです。当時の若い世代が求める音楽が既にジャズからロックに完全に移り変わってしまった時代に敢えて既存のフルバンスタイルの編成を守りつつリアルタイムのアレンジを全面に打ち出したサド&メルの話題作です。

本作品の前に発表された2枚のライブ盤が持つ臨場感溢れるサド&メルも大変素晴らしいのですが、やはりしっかり時間を掛けて作られているスタジオ盤は完成度の高さや録音の良さの点で私の愛聴盤です。
しかし考えてみるとヴォーカル物やオルガンをフューチャーしたアルバム以外で正式なスタジオ録音盤は本作品を含めて僅か7作品しかないのは意外な事実です。
逆の意味でスタジオ盤に比べ約倍のライブ盤が存在することはいかにサド&メルが当時のライブバンドとして絶大な人気を誇っていたかを物語っています。

同時期、見事に変貌し活躍したウッディハーマン楽団と共にこのアルバムは新たなフルバンのスタイルとしてサド&メル以後に活躍する多くのジャズバンドに与えた影響は多大であったと言えます。
またサド&メルが築いたこのアプローチはジャズ界ばかりではなくブラスロックの分野でその後有名となるシカゴ、タワーオブパワー、チェイス等に少なからず影響を与えたのも事実です。

発足当時からメンバー構成は大きな変化はありませんが、このアルバムからサド&メル初期から重要な作品提供をしていたアレンジャーBob Brookmeyerが姿を消しています。サド ジョーンズのアレンジ作品が多い中で一曲だけ Jerome Richardsonの作品<THE GROOVE MERCHANT>が異彩を放っています。

ところで<THE GROOVE MERCHANT>を聞いていると♪キャラメルコーンと聞こえてしまいます。しかもかなり長いフレーズがそのまま使われているように感じます。これって日本人の得意な「パクリ」なのでしょうか???偶然ですかねぇ…

最後になりますがソリッドステート時代のアルバムジャケットのセンスの良さは見事ですね。
レーベル移籍後に作られた平凡なジャケットデザインに比べ時代の背景を感じる事が出来ます。特にこのアルバムのジャケットは当時流行していたアールデコを取り入れサイケテリックな雰囲気を醸し出しています。今見ても到底ジャズのアルバムとは思えません。
尚、ご存知の方も多いと思いますがこのアルバムはCDとしては日本盤のみが再発されました。
ところがちゃっかり海外の(アメリカ)の市場にもちゃんと出回っておりました。
ニューヨーク リンカーンセンター傍のTOWER RECORDでは日本語の背表紙を張られたこのアルバムが堂々と棚に並んでいるのを発見した時は正直驚きました。
その周りにも有名なジャズの復刻アルバムの多くが日本語のまま並べられていました。
本当にアメリカ人って合理的なんですねぇ。
当然アメリカの方はこのアルバムを買ってしまったら日本語の辞書を使ってライナーノーツを読んでいるのでしょうね。(そんな訳無いか…)


Thad Jones & Mel Lewis Orchestra DISC LINEUP

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